口腔がん検診個別検診に向けて
我々富士見市歯科医師会は、年に一度市民向けのイベントの「歯の健康フェア」において「口腔がん検診」を2年前より行っております。
堀ちえみさんが発症したために広く認知されることになった口腔がんは、発生率は高くは無いのですが、悪性化、死亡する率が大変高く、何よりも「早期発見」がとても重要です。
健康フェアでの検診は希望者が多いにも関わらずマンパワーや、予算の関係でごく限られた方しか行うことができません。
そのような事から通年に渡り口腔がん検診が出来るように行政にお願いしております。
既に毎年1度だけ行われる市長を交えての調整会議にて、口腔がん検診の重要性を散々訴えて参りました。
30分以上に及ぶ詳しい資料を元にプレゼンをしたにも関わらず、それに対しての行政側の返答は驚くべき回答でした。
「国の推奨するがん検診からは外れていますので、通すことはできません。以上」
この調整会議のために、相当な時間を使い歯科医師会の幹部が仕事の合間を縫って真剣に取り組み、エビデンスのある資料を用意してプレゼンを行った結果、いとも簡単に数十秒の「できません」の回答。
こんなにがっかりしたことは対行政に対しては嘗てありません。
この様な経過を経て、来年度も口腔がん検診の個別検診は実施が不可能となってしまいました。
私たち歯科医師会の努力が足りなかったのだと思います。
実現に向けて精進いたします。